スタッフの日記

5月1日(火)曇り

今日は5月1日のメーデー。共産国家の中国・ベトナム共に休日。
中国のみんなは太湖へバーべキューに出掛けたみたいだけど、こちら
ベトナムでは海水浴に…。朝5時!店の前にお迎えのマイクロバス。
こちらではワンボックス・マイクロバス・バス等にはベンツが多い。今日
もそう。ベトナム時間でみんな遅れて来るだろうと思ってたら、案外時間
通りにやって来た。寝不足にもかかわらずみんな元気。まだ暗い5時半
ごろ出発。途中で、ワン君、ヴァンちゃんを拾って行く。7時頃朝ご飯。
何台も同じような大小のバスが集まってた。9時前に目的地のブンタウ
着。すでにかなりの人ごみ。添乗している旅行社の女の子の案内で
指定?のパラソルへ。かなりの遠浅だったけど、沖合いに油井がある

せいかどうか(勿論油井は見えなかった・ベトナムは原油輸出国)、海
は濁ってた。そして女の子の水着姿も無し。男性も海水パンツだけは半
数ちょっとで、あとはジーパンやショートパンツにTシャツが多い。そして
女の子は殆どTシャツにパンツ。店の子もみんなそうで、一緒の添乗の
女の子だけがおとなしいフリル付のワンピースだった。遊び道具も殆ど
なく、水上バイクが1台とタイヤチューブの浮き輪があるだけだった。
チンちゃんの友人からジャノメガザミ(ベトナムに多い甲羅に斑点のあ
る小型の渡りガニ)が3キロほど差し入れがあり、美味しかった。シャワ
ールームも完備したちょっとしたレストハウスがあり、そこで鍋の昼食。
午後からはすぐ近くの小さな丘のキリスト像へ。リオのキリスト像のミニ
版といった感じ。裸足でキリストの像の中へ。両手を広げたその腕の途中まで人が行けるようになってた。中々の展
望だったけど、すごい人ごみで早々に引き返す。一緒に入ったコイ君のサンダルが盗られてた。丘へ登ってく途中、
何人もの裸足の人とすれ違ったけど、こういうことだったんだ。でも誰も特に気にしてる様子もない。2人漕ぎ自転車
に乗ったり、その辺をぶらぶらして、夕方帰路へ。途中、地元のスーパーへみやげ物を買いに立ち寄り、ホーチミン
付近では道路は大渋滞となってた。9時前、無事に帰着。一日中殆ど曇ってて日差しが強くなかったのが幸いだった
遠足?の一日。
5月15日(火)
 7日(月)、店が終わってから午前12時半頃タンソンニャット空港へ。
チンちゃんのバイクで送ってもらう。3時40分発の便で北京へ。2時間
ちょっとで中国の南宇着。一旦降りて入国手続き。1時間近く待って、国
内線となった南宇からの乗客も乗せて北京へ。3時間ほどで北京着。
格安チケットだから仕方ないけど、かなり厳しい旅程。そして、いつもな
がら北京空港の広さと混雑に中国を実感。北京からさらに飛行機で無
錫へ。この便も満席。夕方無錫着。そのまま店へ直行。ロンちゃん達が
迎えてくれた。殆ど全部任せっ放しだけど、みんな本当によく頑張って
くれてる。料理場とホールに1人ずつ、新しい子が入ってた。みんなオー
プンだから、すぐに打ち解けられるのがいい。翌日、メールでやりとりし
てた何種類かの料理を試作・試食し、使えそうなのをメニューに追加す
る。そして新しいメニューに使う食器等を新君と2人で買い出しに。高架
道路下にある厨房機器と食器の「炊事機械市場」。いかにも中国らしい
雑然とした埃っぽさの中にある。その市場の前に葬儀用のバスが止ま
ってた。車体に「沈痛悼念 逝世」とあって、実に分かりやすい。3日目
の夜、店が終わってから全員でいつもの近くの火鍋屋へ。いつもの如く
ワイワイガヤガヤたらふく食べて飲む。本当にこうした時間が一番楽し
そうだ。10日(木)朝、ロンちゃんに見送られて無錫空港から北京へ。
そして夜、関空着。まっすぐ家に直行。近くのサウナで思う存分汗を流
して寝る。翌日事務所へ顔出しして、後は終日諸々の買出し。当然のこ
とながら、中国・ベトナムで買えるものも驚くほど安い。夜はお客さんに呼ばれて店へ。ちょっと景気が上向いてるの
か、金曜日の新地はそれなりの人出があった。土曜日、事務所で諸々の用事を済ませて、元従業員の北木君がや
ってるイタメシ屋へ。いつものピザ(ゴルゴンゾーラ)を食べ、ワインを飲んで、いろいろと話す。少しは良くなって来て
るみたいだ。翌日曜日は自宅で食事。和の家庭料理尽くしだった。14日(月)昼過ぎ、いつもの北京経由(ストップオ
ーバー可)のホーチミン行きのチケットが無く、大韓航空仁川経由ホーチミン行きでベトナムへ戻った。初めての仁川
空港は、ハブ空港へのやる気満々といった感じで、広々としててキレイだった。夜、日付が変わる頃ホーチミン着。
チンちゃんが迎えに来てくれてて、目一杯の荷物を持ったままバイクで家まで送ってもらった。
5月23日(水)晴れ一時雨
 今日、店でチンちゃんが「社長、これ食べて下さい」と、いきなり皿に
盛った食べ物を目の前に差し出してきた。一瞬大き目の「たこ焼き?」
と思ってしまったそれは、よく見ると例のホビロンだった。殻入りではなく
茹でてあって殻は剥かれてあり、ソースにまぶされてたので、思わずた
こ焼きと見間違った。おやつ代わりに食べるらしい。チンちゃんが自分
で作ったとのことで、仕方なく1個だけ食べてみた。食べる時はタデ?と
砕いたピーナツをまぶす。味・食感はゆで卵に近い。皆は「美味しい、
美味しい」と言って食べてたが、う〜ん。という感じ。何より一口食べて
割れ残った(孵化前なので、各部位?ごとにきれいに分かれる)、その
グロテスクは正視出来なかった。それにしても、ねずみやゴキブリには
日本の女の子と同じようにキャーキャー言ってるのに、この見た目にグロテスクな食べ物は全然平気というのは、や
はり慣れ。本当に慣れは恐ろしい…。ところで、4/14の所で書いた、ホビロンからの生還アヒル、どうやらその後も
無事にチャオ君の家で飼われているらしい。いまやかなり大きくなって、家の中を元気に飛び回ってるとのこと。先ず
は無事で良かった。
5月31日(木)晴れ一時雨
 1週間ほど前の25日(金)、朝 店に来たらADSLがつながらない。
中国でもよくある回線等の問題だと思ったが、夜帰る時になっても同じ
だった。家のADSLは問題なかった。翌日、プロバイダーに電話を入れ
る。そして、ここからが長丁場。以前(この時はネズミが線を齧ってて断
線してた)と同じく、先ず「こちらの方は問題ないので、そちらのPCの設
定等の問題です」と来て、「自宅では問題なくつながる」と言ってもお構
いなく電話で延々と諸々の設定を指示する。ようやく原因が他にあると
いうことになり、「それではこちらから伺います」となる。「いつですか?」
「今日にでも」となるけど、これが来ない。しつこく催促しても、返事だけ
良くって結局は来ない。4日目くらいにようやく来た。先ずはPCを丹念
に調べ、次にモデムを調べ、「モデムの調子がおかしいけど、ここでは直せないので会社に持って来て下さい。修理
して渡します」となった。早速会社へ持って行き、小1時間ほど待たされ、修理したモデムを渡されて「これで問題あり
ません」となった。「やれやれ、でもこれで又使える」と持って帰って接続したが、やはりダメ。すぐにまた電話すると
「そんなはずはない!」といった感じで話が前に進まない。チンちゃんの知り合いにPC関係の仕事をしてる人がいる
ので、その彼に来てもらい調べてもらうと、やはりモデムに問題があるとのこと。「こちらでモデムを買った方がいい」
と言われ、釈然としないけどそうすることにしたが、IDを書いた紙が見当たらなくて断念。翌日またプロバイダーへモ
デムを持参し、談判し、長時間待たされて、結局は新しいモデムを支給され、1週間目にしてようやく復旧した。この
間、ぼくはイライラしっ放しだったけど、チンちゃんらベトナム人は全然平気。少しは見習うべきなんだろうか…。
ところで、開店以来半年ちょっと頑張ってくれた大学生のチャンちゃんとタオちゃんが、勉強が忙しくなるとのことで
今日で退店することになった。すぐに辞めてしまう子が多い中で、真面目に仕事も覚え、お客さんにも人気があっただ
けに残念だけど、仕方がない。しっかり勉強に精出して下さい。
6月1日(金)
 先月末無錫のロンちゃんから「社長大変です。無錫の水道水すごく臭
くなって、もう使えないです。1桶6元・8元の水、今全部40元、それでも
買う所が無いです。みんな水を買うのにケンカしてます。洗い物、料理、
一杯水使います。本当に大変です。水が無かったら営業できないので、
明日、江陰までお水を買いにいきます。」との連絡があった。早速調べ
てみると、無錫の水源、太湖の水位がここ50年来最低で、しかもこの
所高温少雨が続き、大量のアオコが爆発的に増殖し、29日から臭くて
とても使える状態では無くなったようだ。急遽、人工降雨の為のロケット
弾を39発打ったり等々の緊急対策のほか、長江(揚子江)の水を引っ
張る工事を始めたりして、2,3日中には何とか復旧させるとのことだけ
ど、果たしてどうなるのか。琵琶湖の約3.5倍ある中国で3番目に大きい淡水湖の太湖は、観光スポットでもあるけ
ど、ぼくが何度か行った時も水が臭い時が多かった。90年に今回と同じようなことがあって以降、政府は「太湖浄化
計画」を立て、2000年にその結果を出す予定にしていたらしいが、状況は逆に悪化しているようだ。実際、初めて無
錫に行った時、水道水の汚さと臭いには本当にビックリした。その只でさえ臭くて汚い水道水を「臭くて使えない」とい
うんだから、信じられない状態なんだろう。太湖は水深が浅く、一面に大量のヘドロが溜まってるとのことだし、周辺の
急速な経済発展等を考えるとその浄化は本当に容易ではないように思える。
6月10日(土)晴れ時々曇り一時雨
 毎日、帰る方向が同じなので、チンちゃんと一緒に帰ってる。チンちゃ
んはバイクでぼくは自転車。いつもはぼくが目一杯漕ぐのと、夜が遅い
せいもあってどこにも立ち寄らないけど、今日は少し早く終わったので
途中アイスクリームを食べに寄った。例によって、歩道に作られた店舗
で、若者達(チンちゃんによると大学生)に混じって、アイスクリームを食
べた。あまりない機会なので、ドリアン味を注文したが、あの臭いにさす
が全部は食べ切れなかった。僅かな時間だったけど、ちょっとのんびり
して、こうした時間もたまにはいい。
6月18日(月)晴れ時々曇り一時雨
 中国でもそうだけど、料理人たちは今のメニューもまだ充分に消化し
てないのに、ともかく新しいものをやりたがる。今日もチャオ君がベトナ
ム名物でもある「CuaLot」を持って来た。調べてみると「ノコギリガザミ」
というカニで、脱皮したばかりで甲羅が柔らかく、甲羅ごと食べられる。
特に美味しいとも思わなかったけど、ベトナム名物でもあり、大きさも値
段も手頃なので、唐揚げ・天ぷらにして出すことにした。お客さんはどう
反応するんだろうか。それにしても、脱皮したばかりの多量のカニ、どう
いう風にして確保するんだろうか。
7月2日(日)曇り時々晴れ一時雨
 厨房はともかく、ホールの女の子たちが本当によく辞める。中国も辞
める方だけど、その比ではない。開店以来8ヵ月半、もうすでに16人の
女の子が入って辞めた。他に1日で辞めた子も何人かいる。日本と違
って、すぐ次があるので困ることはないけど、それにしてもいろいろと覚
えてもらうこともあり、大変だ。そうして今月から又、メインのチンちゃん
以外夜のメンバーが一新した。今回は全員が私立の名門HUFLIT大学
日本語学科の1年生。同じ大学の4年生で、学業専念のため辞めたヴ
ァンちゃん達が学内に張り紙してくれて、それを見て来た子たちだ。皆
明るくて元気で、このままずっと4年生まで頑張ってくれるといいんだけ
ど・・・。
7月27日(金)晴れ時々曇り一時雨
 中国でもそうだけど、ともかくみんな食べること、ちょっとしたパーティ
に熱心だ。昨日、夜の営業前座敷から女の子達の呼ぶ声が…。行くと
小さなケーキがいくつかと簡単な手料理。聞くと、今月で辞める唯一の
古株ヴァンちゃんの誕生日とか。わずかな時間で結構盛り上がってた。
中国のケーキは色合いが毒々しいが、ベトナムではごく普通。こんな所
にも欧米の影響が感じられる。ついでに営業後の食事風景も撮ってお
いた。いつもはお客さんの残り物?もあって、結構豪勢だけど、昨日は
ボールに入ったベトナム料理だけだった。そして今日も又、夜の営業前
に呼ぶ声が…。今日は、昨日の主役でもあった今月で辞めるヴァンち
ゃんと、同じく月末で辞めるランチ担当のガンちゃんの送別会とか…。
すでに辞めてるもう一人のヴァンちゃんも来て加わって、結構盛り上がってた。さっと始まってさっと終わって、結構
暮し上手かもしれない。



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